2010年11月13日

霜月

とっくに11月ですね。更新またも遅めですみません。
相変わらずどたばたとした日を送ってます。
といいつつ合間をぬって、尊敬する料理人がいる能登の宿に友人と泊まってきました。
一足早い正月のような、静かで満たされた時間でした。

翌日、鳥居醤油店のおかみさん・正子さんと久しぶりの再会。
そこに漁師さんがやってきて、採れたてのアオリイカと海水だけで味をつけた一夜干しをご馳走になる。
お宅にあがりこみ、日本酒までいってしまいました。あー涙が出るくらいおいしかった。
絞りたての生醤油を特別に汲ませていただき、お土産にいただきました。
昨日ふかした里芋につけて食べたらおいしすぎて卒倒。
正子さん、ありがとうございました&ご馳走様でした!

さて掲載情報です。
『PLUS 1 LIVING』12月号にて、日本酒にあう宴用のメニューを載せています。
メインの一品は関東炊き。
「てっぱん」の料理を担当しているおかげで、オカズデザイン=西のイメージが強くなっているらしく、タイトルはおでんではなく「関東炊き」でいきたいとの編集側のご希望。なんだかうれしいです。
牛筋の下処理も載せてますので、ぜひ一から作ってみていください。その甲斐あります。
おすすめの取り寄せとして鳥居醤油店の醤油、奈良の日本酒・春鹿の発泡酒「ときめき」を推薦。

『In Red』12月号、中川ちえさん・齋藤圭吾さんとの連載「台所ことこと」は白粥です。
ご馳走レシピを求められる時期ですが、胃疲れする時期に自分を労わる料理として掲載。
これ以上ないってくらいシンプルなものなので、いつも以上に試作を重ねました。
体にすっと入っていく、滋養あふれる粥になったと思います。
ここ数ヶ月、この連載の重みや価値をあらためて感じています。

それと終わってしまった話ですが、「てっぱん」の特番でわれら夫婦が登場しました。
てんやわんやで放映日時を知らないまま放送が終わってしまって、お知らせできませんでした。
長い収録の後のインタビューで、二人揃ってへろへろ。
顔色よくないは言葉は出てこないわという状態で、見ていただいた方にはお恥ずかしい限りです。
精進します。