2012年12月11日

三谷龍二さんのスープ当番。

おはようございます。
朝は気持ちいいくらいしんと冷えますねー。
少しずつ、冬らしくなってました。

私たち夫婦の結婚式の引き出物は、三谷龍二さんの桜の木のバターケースでした。
何気なくそっと暮らしの中でたたずんでいる美しいもの、年を経てどんどんよくなっていくもの。そういうものを、大切な人たちに贈りたいと思ったのです。

10年くらい前のことですが、すでに三谷さんは日本クラフト界を代表する木工作家で、けしてお安いものでも手に入りやすいものでもなく。
好きなひとには価値が分かるけど、興味がない人には伝わらないものを贈るのはどうだろう、と親にもアドバイスをもらったりもしました。
30になるかならないかの自分たちには思い切った決断だったけど、どんどん艶が増していくバターケースを見るたびに、しみじみよかったなと思います。
三谷さんのことをまったく知らない親族も、普通に使い続けてくれています。
それこそ三谷さんの力、ものの力だなあ。

それから10年くらい経て、恐れ多くも三谷さんのお家に遊びにいかせてもらったり、おいしいお酒やご飯を食べる関係になり。
そして今回、三谷さんの個展で料理を作ることとなりました。
うーん、あの頃の自分に教えてあげたい。

本日12/11(火)、吉祥寺のギャラリーfeveでの三谷龍二さん個展「朝の時間」で、オカズデザインがスープ当番をします。
三谷さんをイメージして、白い野菜をたくさん使った豊かで静かなポタージュスープに仕上げました。
あたたかなスープをゆっくりと飲みながら、ダンディゾン木村シェフがこの日のために特別に焼いてくれたパンをつまみ。
伊藤まさこさんがスタイリングした三谷さんの器たちをゆっくり眺められる、冬の朝らしい贅沢な企画です。
お茶の時間やもうちょっと食べたい方のために、焼き菓子やホットレモネードも持っていきますよ。
冬ならではの保存食の瓶詰めも3種類ご用意しています。

展示をゆっくり眺められるよう、カップスープのスタイルなのでご予約は不要です。
12時スタート、スープは売り切れじまいですが、展示は19時までやっています。
今日は三谷さんも在廊されているので、ゆっくりお話できるまたとない機会ですよ。
ぜひお気軽に遊びにいらしてください。