2017年2月18日

二月のカモシカ・目に見えないもの

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今回のDMで五月女寛さんの壺を持つ手はご本人ではなく、蒜山耕藝・高谷裕治さんのもの。里芋を触った手のまま、雪の上で撮影にのぞんでいただきました。
こうして見つめるとこの手の放つ力があまりに強く、他の方の手では成り立たなかったのをあらためて確信。

農家・蒜山耕藝の高谷裕治さん・絵里香さんご夫妻が暮らす蒜山・中和村(ちゅうかそん)は岡山の最北端、鳥取との県境がすぐそこ。オカズデザインも月の半分を暮らしています。
水のいい場所に住みたい!と10年近くあちこちの田舎を見てきた中でもぶっちぎりの里山。そこかしこに湧き水や温泉がある山の麓、森や川の恵み豊かな場所です。
世界が深い白に覆われていく冬は長く厳しく、そして土地の清らかさにもつながっています。

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肥料や農薬をつかわない自然栽培で、豊作の時はおごらず、滞る時は土地作りの根幹に向かい合う。
どんな時も変わらず手を動かし自然や人とつながっていく蒜山耕藝の二人は、いつも包み込むようなあたたかさ、凛とした気に満ちています。半移住から2年近く。田畑や作物、お二人ご自身と触れ合う機会を多く持つことで、いっそうその魅力を得がたいものに感じています。
土地とお人柄そのまま、透きとおるような綺麗な味わいの彼らの作物と、土地の湧き水で作ることが今やオカズデザインの料理のベース。
春にむけて大きな力が雪の下で静かに蠢いているように、ものを作り暮らすことの目に見えない確かな根幹を感じていただけたらと思い、昨年に続き東京にいらしていただく運びとなりました。

蒜山でそうしているように日々ともに台所に立ち、蒜山耕藝の食材で料理を仕込んで昼のコース仕立てでお出しします。また、お餅やパスタ、あられや麦湯といった人気商品もどっさり持ってきていただく予定。
ちょうどほやほやの新小麦が出来上がってきたので、オカズ定番のショートブレッドも今回だけこの粉を使った特別バージョンでお出しします。どうぞお楽しみに。

昼食後のお茶の時間には彼らの餅米で作った磯辺焼きやきなこ餅、もなかなどの軽食を15時半ごろ~17時までご用意してくださいます。昼食が終わりお席が空き次第、ご来店順にご案内します。他の企画との兼ね合いで、下記の2点をご留意ください。
※23(木)coffee Kajita出張喫茶・27(月)最終日16時閉店のため、蒜山耕藝の軽食のご用意はありません
※25(土)・26(日)は夜の会の準備により、軽食のオーダーは16時までとなります

昼食会のメニューにつきましては、また近日中にお知らせいたします。


2月のカモシカ 五月女寛・蒜山耕藝二人展「つつむ」
2017年2月21日(火)-27(月)
12:00-18:00 最終日は16時まで
作家在廊日  五月女さん2/23・25・26  蒜山耕藝 全日

  • カモシカの地図と連絡先はこちらです。http://okaz-design.jp/kamosika/map.html
  • 靴をぬいで店内に入っていただく空間です。古い家屋で足元が冷えやすいので、あたたかな服装でおいでください
  • 食事席は8席です。混雑時は長くお待ちいただくこともあります。ご予約は当日の午前10時より電話にて受け付けます(回線が混みあい電話がつながりにくい日もあります)
  • お茶の時間はご予約不要です。昼食が終わりお席が空き次第、ご来店順にご案内します