2011年10月31日

「昼酒と昼めし」無事終了しました。

10月のカモシカ「昼酒と昼めし」にいらしていただいた皆様、ありがとうございます。
いままで築いてきた方法とはまったく違うアプローチで、ほいあん堂さんと七山の素材と向かい合いました。
心身ともにくったり。でも、最高に楽しかったし色んなことが心に染みた1週間。
自分の中で別の扉が開いたような手ごたえがあるけど、まだ言葉にうまくできない。
今はただ、こんな無謀なことに全力で付き合ってくれたほいあん堂・たまおきともこさんに感謝しています。
これからもどうぞよろしくお願いします。

写真は、イベントで出した凍豆腐の炊いたもの。これはまだ1日目。
ことこと炊いては煮含ませ、みなさまにお出ししたのは3日目のもの。
炊けば炊くほど、歯ごたえのある食感になるのが驚きでした。
来春七山に行くとき、凍豆腐つくりも習いたいな。

氷豆腐

今朝、ほいあん堂さんが唐津の山に帰りました。
1週間近く姉妹のように過ごした人がいなくなり、二人して放心。
ぬけがら状態のまま午後ラジオの収録があり、われながら大丈夫かいなと思っていたのですが、とても気持ちがいいお庭での収録。
録とおいしいお茶とお菓子に囲まれ、とてもリラックス。
自然に気持ちを切り替えをすることが出来ました。
音楽家・良原リエさんの『庭とご飯と音楽と』というインターネットラジオ。
とっても素敵な番組です。また公開されたらお知らせしますね。

2011年10月25日

10月のカモシカ 山の料理

いよいよあと2日で10月のカモシカ「昼めしと昼酒」が始まります。
ただいま下ごしらえの真っ最中。
銀杏は皮をむいて味噌漬けに、赤紫の美しい大根は塩麹をまぶす。
里芋や生姜、やさしい甘みのトマトは天日に干し、生姜の葉っぱはイノシシを煮込むスープに投入。
そりゃもう忙しい。でも楽しくてにやにやしてしまいます。
明日は、いよいよほいあん堂さんも上京。
楽しくも静かな時間と料理を、尊敬してやまない大切なひとと一緒にこしらえる。あー幸せです。

山の秋は日々出てくるものが変わるので、料理内容が決まってきたのは今日。
まだ変わる可能性もありますが、概要をお知らせしますね。

昼は10種の料理が出る2800円のコースのみ。
とにかくふんだんに山の食材が使われます。
酒肴の盛り合わせからはじまり、酒粕よごしのきのこ、千切りの柿と人参の酢の物、出汁をたっぷり含んだ卵焼きなどなどを経て、メインのいのしし料理と新生姜ご飯で〆。
昼酒すすむこと請け合い。
お腹に余裕がある方には、ほいあん堂さんお手製の生菓子、山のお茶も別途ご用意します。

そして14時からは酒とおやつの時間。
昼とはまた違った料理三種盛り合わせとお好きなお酒一合をお出ししたあと、お茶と生菓子を選んでいただける2000円のコース。
お茶またはお酒と生菓子をシンプルに楽しんでいただける1200円のセット。
お酒もかなーりいいラインナップ。明日の試飲が楽しみ。むふふ。
お昼を食べ損なった方のために、小さな玉子丼や単品のお料理もご用意したいと思っています。

下の写真は七山農園の元気いっぱいの鶏に挨拶するオカズ森影。
ここのうみたて卵ももちろん使います。

お席は10席程度なので、タイミングによっては1時間以上お待ちいただく場合もあるかと思います。
住宅街で近くにお店がなく、お茶ができるところも近くのガストくらいですが、いくつか私たちがよく行く場所をご紹介しておきますね。
kepo bagles
上北沢駅近くのベーグル屋さん。もっちりしたベーグルがおいしいです。
私はハードタイプのプレーンベーグルの4%、大粒ぶどうとチーズが好み。
カモシカからケポさんに向かう途中の商店街には素敵な花屋さんもあります。

下高井戸商店街
ちょっと離れますが、下高井戸の商店街は楽しくて大好きです。
ガード下には小さな店がひしめきあって活気があって、のぞいているだけでも時間を忘れます。
アーケードの中の堀田牛肉店でコロッケを買って、缶ビール片手になんていかがでしょう。

◇カモシカ近くの緑道
晴れていたら一番のお薦めです。大きな木がたくさんあり、ベンチもそこかしこにあります。
ウッドベースを練習している方も。
ゆっくり散歩したり、水筒を持っていって本を読みながらお茶をしたりしてお待ちいただけたらと思います。

2011年10月24日

11月のカモシカ ご予約状況

本日正午より、内田真美さんとの11月のカモシカ企画その1「サロン・ド・テ」のご予約受付はじまりました。
さっそくたくさんのお申し込みありがとうございます。
すべて満席となり、キャンセル待ちも〆切りました。

楽しみにされている方がたくさんいらっしゃるので、当日カモシカの入り口で真美さんのジャムや本、レモネードスタンド、無農薬のぴかぴかのりんごが買える小さなマーケットを開こうかなと思っています。
こちらはご予約なしでいらしていただけるよう、ただいま計画中。
また詳細が決まったら、このブログでお知らせします。

2011年10月23日

11月のカモシカ・その1「サロン・ド・テ」

10月カモシカの準備真っ盛りですが、これまた間近の11月カモシカ企画のお知らせです。
お菓子作家たちとの甘い甘い秋の日々。
第一弾は、内田真美さんの「サロン・ド・テ」です。

真美さんのお菓子をはじめて食べたのは、今から5年以上前の青山での喫茶イベント。
まだ料理を仕事にしておらず、ついでに言うとコーヒーも苦手だったのになぜか参加。
お菓子とコーヒーの透明なおいしさに冷水あびたように驚いたのを覚えています。
その後デザインと料理を生業とする中で、なんのご褒美か縁あって真美さんと出会い、繊細さがありながらもかざらない楽しいお人柄に惹かれ、お付き合いさせていただいています。
おいしいお菓子は世の中にたくさんあるけど、この透きとおったおいしさと絶妙なバランス感を持つ真美さんのお菓子に触れるたび、この人は天才だなーと惚れ惚れします。

お子さんが産まれ、ますますお忙しくなった真美さんですが、何か一緒にやりたいねと時間をかけてゆっくり相談を進めてきました。
そして、ついにたった1日だけの「サロン・ド・テ」をカモシカで開いてくれることに。

パリのリュクサンブール公園のはずれにある、家族だけでやっている温かな喫茶。
ずらりと机に並ぶどっしりした甘いお菓子たち、ポットでたっぷりサービスされる紅茶、ネルで淹れたまろやかなカフェ・オ・レ、温かなキッシュやクロックムッシュ、勢いよくグラスに注がれるおいしいビオワイン。
真美さんのあたまの中の、理想の喫茶店を実現しようじゃないかという企画。
妄想部部長と私は呼んでます。はい。
真美さんの妄想姉妹である中川ちえさんが当日はカフェ・オ・レ隊長。妄想従兄弟夫妻オカズはキッシュや食前酒、ワインの仕入を担当、
1日で終わるのがもったいないくいらい贅沢です。

もうすぐ新刊ムック『りんごのかんたんおうち菓子』が発売となる真美さん。
この日はどこより早く本の販売もあります。どうぞお楽しみに。
下の写真は本にも載っているリンツァートルテ。
当日これも焼いてくれます。おいしそーう。

お菓子の数に限りがありますので、ご予約制の企画です。
注意事項をよくお読みいただき、お申し込みください。
また、この企画から1日おいて8日~11日は久しぶりに喫茶カモシカをひらく予定です。
こちらもいつものメニューに加えて、また別の方とびっくりするようなことを企画中。
詳しい内容は今月末にお知らせします。どうぞお楽しみに。


11月のカモシカその1「サロン・ド・テ」
内田真美さんのお菓子の日

◇日時 11/6(日) 11:00~13:00 / 15:00~17:00
◇人数 各時間帯14名さま
◇場所 カモシカ(東京都杉並区)
◇料金
普通のお店と同様、お菓子やお茶を召し上がっていただいた分だけお支払いただく形です。
お菓子は1個500円、紅茶はポットサービスで800円を予定しています。
◇お申し込み方法
下記のメールにて、10/24(月)正午から受付します。

メールアドレス

メールに以下の項目をご記入ください。
・タイトル:11月のカモシカ申込
・お名前(フルネーム)
・人数
・ご希望の時間帯
・メールアドレス
・ご連絡がつく携帯電話番号

*下記の注意事項を必ずお読みください。
・受付開始以前に届いたメールは無効となります。ご注意ください。
・お申込みの可否を必ずご返信させていただきます。
お申込みから3日以上たってもこちらからメールが届かない場合、自動削除されていないかメールサーバーの設定をご確認の上、お問い合わせください。
・受付終了後、各回14名様にはメールにて地図など詳細をご連絡させて頂きますので、リンクを貼ったメールを受け取れるよう設定お願いします。
フィルタにかかり、メールが届かない場合があります。ご注意ください。
会の5日前になっても詳細のメールが届かない際には、恐れ入りますがその旨ご連絡いただけますようお願いいたします。

10月のカモシカ・山の恵み

今週木曜の10月のカモシカ「昼めしと昼酒」、いままさに仕入の真っ最中。
山栗、新生姜、れんこん、海老芋、いのしし、銀杏、真っ赤なはつか大根、柚子や柿、うみたての卵。
ほいあん堂たまおきさんが直売所や農家さんをかけまわってくれて、ぴかぴかの山の幸の実況生中継してくれるのが最近の日課です。

明日の月曜日に日持ちがする食材が届き、たまおきさんと電話で相談しながら下準備に入ります。
ほいあん堂の料理でもなく、オカズデザインの料理ともまた違う、二組だから出来る料理ライブ。
どんなことになるのか、イベント4日前だというのにまだ読めない。
でも最高に楽しくおいしい日になるのは間違いありません。
みなさまのご来店、お待ちしています。

上の写真は、たまおきさんが毎日水を汲みにいく滝。
信じられないくらい気持ちがいい場所です。
わたしはここで山の神様にひみつのお願いごとをしました。叶うといいな。

2011年10月21日

トラベラーズファクトリー

オカズデザイン揃って愛用している手帳「トラベラーズノート」。
開発チームとはセンヌキビールバーをきっかけに仲良くしていただいています。
もの作りへの想いはどこか共通するところがあり、トラベラーズノートのためのレシピを作ったり、いま配られている素敵な広報誌『トラベラーズタイムス』でも取材いただきました。

そんなトラベラーズノートに大ニュース。
中目黒の路地裏にある古い紙工場跡をリフォームし、そりゃもう素敵なお店を作られました。
その名も「トラベラーズファクトリー」。
上の写真は改装前のもの。どんな風に変身したのかは、HPにちらり。
かっこいいのはもちろん、とっても気持ちいい場所なのです。

オープン前日の今日はメディアと関係者向けのパーティがあり、その料理も私たちが担当します。
そして明日22日正午いよいよグランドオープン。
ここでオープン記念として、オカズデザインのレモネードがふるまわれることになりました。
新レモンをたっぷり使った香り抜群のレモネード、この日のためのスペシャルレモネードなど、4種類レモネードを持っていくつもりです。
さらにもう一つ。
トラベラーズノートをイメージしたコーヒー「トラベラーズブレンド」を徳島・aalto coffeeさんが焙煎。
これはもちろんファクトリーでも販売するのですが、明日の初日にはオカズ秀治がハンドドリップで淹れたコーヒーを試飲していただけます。
aalto coffee夫妻からいただいたすだちでおこした酵母でショートブレッドを焼いて、持って行くつもり。
レモネードもコーヒーも数に限りがありますので、お目当ての方は早めにいらしてくださいね。

トラベラーズノートのグッズはもちろん、トートバッグやマスキングテープなども登場するようです。
素敵なことがまたここから始まりそうで、わくわくしています。

2011年10月15日

10月のカモシカ「昼めしと昼酒」

佐賀県唐津の山奥・七山で一人でお菓子を作られている「ほいあん堂」たまおきともこさん。
お菓子の澄んだおいしさはもちろん、凛としつつおおらかなお人柄、心地いい空間と丁寧な暮らし、七山の溢れるばかりの自然に惹かれ、半年に1回は足を運んでいます。
たまおきさんと七山で過ごす時間は、オカズデザインにとってとても大切。
こころと体がのびやかに深呼吸しているのが分かります。

5月に久しぶりにほいあん堂をおとずれました。
実は、お菓子作りと同じくらい料理が好きなたまおきさん。
採れたての蕪、色とりどりの芥子の実やにんにくの芽、ルッコラ。
あふれる食材たちをみんなでわあわあ言いながら料理。
たまおきさんが前日からことこと煮てくれた、つぶしたての地鶏がメインディッシュ。
ワインやお酒がぽんぽん空いて、話はつきることがない。本当に楽しい時間でした。

深夜になっても宴は続き、しんと静かな山々を眺めながら酒をゆっくり呑み交わしているうちに、3月11日以来、どこかこわばっていた気持ちがほどけて涙がでてきました。
こんな温かいもてなしや時間を、みなさまにもお届けしたい。
そう強く思ったのを覚えています。

今回、忙しい合間をぬってたまおきさんがカモシカにいらしてくださることになりました。
たまおきともこさんとオカズデザインが一緒に料理する二日間だけの店「昼めしと昼酒」を開きます。
ぎりぎりまで食材を選んでいるのでメニューはまだ決まっていませんが、七山の食材を中心に、野菜や地鶏料理や玉子焼き、小さな肴や栗きんとんなど。
酒にもご飯にもあう料理を作る予定です。
もちろん昼酒やお茶もたっぷりご用意しますよ。

下の写真ははじめて遊びにいった時に出てきたお茶請け。これがまたお酒にもあうんです。
メニューは決まり次第、またご紹介していきます。
杯をかたむけながら、温泉につかってるような気分でのんびりと時間を過ごしていただけたらうれしい。
ご来店をお待ちしています。

ほいあん堂×オカズデザイン「昼めしと昼酒」
10/27(木)・28(金)

◇めしと昼酒
11時~14時
◇酒とおやつ
14時~17時

ラストオーダーは16時半ですが、食べ物は全て売切れ次第終了となります。
予約制ではないので混雑時は長くお待ちいただく場合もあります。
また、ほいあん堂のお菓子の販売はありません。ご注意ください。

カモシカは古い家屋で、気温が低い日は底冷えがします。
靴をぬいで店内に入っていただくこともあり、足元が冷えやすいので温かくしておいでください。
カモシカの地図と連絡先はこちらです。
すぐ近くの緑道では黄葉も始まっています。
ゆっくり散歩も楽しんでいただけたらと思います。

これから年末にむけて、11月は喫茶カモシカ特別編、12月は器展と続きます。
11月の喫茶カモシカは一部予約制なので、来週中にこのブログでご紹介します。
いま打ち合わせ真っ最中ですが、にやにやしてしまうくらいおいしそう。
こちらもどうぞお楽しみに。

2011年10月11日

続ミートソース。

ミートソース

日置さんの写真、もう一丁。
しびれます。

今週金曜日のミートソースの学校、まだ数席空きがあります。
10/12追記:満席となりました。ありがとうございます!
二種のソースを試食していただく予定。ワインほしくなるかも。

2011年10月6日

最強のミートソース!

私達にとって料理の師匠でもある長年の愛読誌『dancyu』から、弟分『料理男子』が7月に創刊されました。
dancyuよりもさらに本能的で、がつんと色っぽい料理写真が続くそそる雑誌。
その2号目が14日に発売されます。今回のテーマはパスタ。
その中で秀治が『最強のミートソース』という10ページの特集を担当しています。
写真は日置武晴さん。『食堂かたつむりの料理』以来でした。相変わらず力強く端正で美しい。
ためいきの出るようなミートソースやラザニアを撮っていただきました。

発売記念イベントとして、10月14日(金)に渋谷のパブリッシングブックセラーズにて「一生もんのミートソース」というイベントが開かれることになりました。
編集長の江部拓弥さんとオカズデザインがミートソース談義をしながら、作り方のコツをお教えします。
参加費1000円、一生もんミートソースの試食もしていただけます。
男子はもちろんのこと、男気あふれる女子も大歓迎。
詳細とお申し込みはこちらからどうぞ。

それにしてもここの本屋さんは、面白いイベントをたくさん打ち出してるなあ。
料理男子関係では、鎌倉の満月ワインバーオーナー・石井さんのワインの学校もあります。
ほかにもnoyamaさんやリリーフランキーさんの企画など気になるものばかり。お薦めです。

今回の依頼をいただいた神吉佳奈子さんは私たちが最も信頼している編集者の一人。
一緒に仕事をするとものすっごく緊張し気合が入り、心の底から幸せになる。
ありがとう、神吉さん。もっと応えられるよう精進します。