2016年10月24日

山口和宏個展「木の器」のパン

もう一つスペシャルなお知らせ。
大好きという言葉ではとても足りないくらい敬愛するパン屋・広島のブーランジェリードリアンから久しぶりにパンがどっさり届きます。

去年から岡山・蒜山で月の半分を暮らすようになり、おいしいものは買うのではなく、自らの手で生み出すことを美しい土地と人が促してくれました。
ちょこちょこやっていた秀治のパンやチーズ作りは飛躍的に伸び、カモシカでお出し出来るレベルまで成長。
蒜山の湧水と自らの手をともにベースとしている料理とパンの相性は悪いわけがなく、お金をいただく責任でさらに腕も上がり。
酵母のこと水のこと、粉のこと、料理と溶け合うことへの意識も深まってきているように感じます。
パン屋のパンは美しくおいしいけど、たまに食べるのでちょうどよいかも。など思うことも増えてきました。

そんな中、夏の間休業してスペイン巡礼の旅から帰ってきたドリアン田村夫妻からパンをいただきました。
今までも半端なくおいしかったけど、さらに進化。味わいや香りの広がりは果てしない。
これまでよりいっそう気負いなく自然体でいて、深い覚悟が伝わってくるようでした。
この素晴らしい作り手と共に食卓を作る日を春夏秋冬設けたいという想いがふくらみ、木の器に最高に似合うパンとして今回お願いすることになりました。

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山口和宏さん在廊日の26日・27日に3-4種類のパンの販売を予定しています。
予期せぬ配達の遅延・売切れなどはinstagramでなるべく早くお知らせしますね。
もちろん26日からのお昼のコースのパンはドリアンのものになります。どうぞお楽しみに!
初日25日のみオカズデザイン謹製、いま出来る最高のパンが焼きあがりました。ご賞味いただければ嬉しいです。

2016年10月23日

山口和宏個展「木の器」の料理

月の半分を暮らしている岡山・蒜山の中和村(ちゅうかそん)。
鳥取との県境にあり、21日午後におきた鳥取地震でも大きく揺れました。
オカズは午前中に東京へ着いて直接影響はなかったものの、余震が続く中で割れたガラスや落ちた壁を片付ける友人知人のことを考えるとぎゅっと胸が縮み。
ざわざわと心をそちらへ飛ばしがちな数日間でしたが、カモシカに届いた山口和宏さんの作品と対しているうちにゆっくりゆっくり気持ちが落ち着いてきました。

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蒜山耕藝の自然栽培野菜をはじめ、最も大きな被害があった鳥取・倉吉町のみずみずしい栗や胡桃、森で日々収穫した野生のキノコ、清らかな山の湧き水。
素晴らしい食材をたくさん東京に持ってきたからには、料理をまっとうするのが私たちのなすべきこと。
どんな日もただそこにあり続ける森の木々のような山口さんの器に寄り添い、力をいただきながら、静かな料理と時間をご提供できたらと思っています。お昼のコース、今回は下のような内容です。

栗のポタージュ
前菜盛り合わせ 自家製フレッシュリコッタ/アンキモのマリネ/秋の果物のサラダ
パンドカンパーニュ
塩豚のロースト じゃがいもとムカゴのグラタン・野生キノコとオリーブの煮込み
デザート
コーヒーまたはお茶

12:00 / 14:00の2回、8名さま一斉にお出しします。
当日10時からお電話にてお席のご予約を受け付けていますので、ご活用ください。

※内容は仕込みの関係で変わることもあります
※電話受付開始の10時は、回線が大変込み合い電話がつながるまで時間がかかることもあります

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そして10/27はcoffee Kajita梶田真二さん・智美さんご夫妻がカモシカに出張してくださいます。
この日のランチコースのデザートは、パティシエの智美さんのスペシャリテ・写真の洋梨タルトとモンブランの盛り合わせ。夢のような贅沢!
その他にも生菓子を数種類ご用意くださる予定で、テイクアウトも出来ますし、お昼のコースが終わりお席が空き次第、喫茶席でもお出しします(喫茶の時間はご予約不要で、ご来店順にご案内します)。

今回の展示をイメージして焙煎・ブレンドしたコーヒーは、真二さんいわく「木のように長く静か、秋と冬の中間のほわんとした心地よいバランスがある」味わいだそう。うーん、わくわくします。
27日はもちろんご本人がコーヒーを淹れてくださいます。

そして、お茶。毎回展示にあわせ、体と心に染み入るお茶を生み出してくれるTEALABO.tから、森林浴をしているように心地よいお茶「秋の森」が届きます。血行を高め、体を温める効果もあるそう。
TEALABO.t・武内由佳理さんは10/28・30・31に在廊、自らお茶を淹れてくださいます。こちらも楽しみです!