カモシカちくごイベント、たくさんのご来場ありがとうございました。
余韻さめやらぬまま、27日土曜は古来種ファーマーズマーケット「種市」に参加します。
オカズの仕事は、日本の在来野菜を使った料理を作ること。
主催のオーガニックベースの奥津爾さんからお話をいただいた時は、正直びっくりしました。
もちろん野菜は好きです。自宅でも小さな畑をせっせと秀治が世話しているくらい。
でも野菜料理を得意としている料理家はたくさんいますし、オカズデザイン=野菜のイメージは薄い。むしろ肉肉しいよなあ、と。
オーガニックベースといえば、マクロビオティックをストイックにやられているお店と教室。
一体なぜ私達をご指名いただいたんだろう?と。
その疑問を率直にぶつけたところ「オカズさんは誠実なお仕事をしているから」という、とてもシンプルでありがたい答えが奥津さんから返ってきました。
実はちくご企画にお誘いいただいた折にも、同じことを言っていただいたのです。
真摯に食べ物を作っている生産者ときちんと向き合って受け止め、それを伝えて発信する力がある。という身に余るお言葉でした。
どちらも自然の循環を大切にしながら、ご自分たちの目が届く範囲のことを丁寧にやられている生産者さんにスポットを当てるプロジェクト。
続けてこのような機会をいただけたことが心の底から嬉しく、身がひきしまる。気合十分です。
同じく主催のwarmerwarmer高橋一也さんのご厚意で、在来種の野菜たちを試食・試作できる機会にも恵まれ、いよいよメニューが決まりました。ただいませっせと仕込みに入っています。
この後またご紹介しますが、今回の料理は国産の稀少なワインを軸に考えました。
素晴らしくおいしいワインたちと一緒に、食べていただきたい在来野菜たち。こんな料理が揃う予定です。
- 山内一尺人参のラペ
- 里芋のポタージュ
- 淡路の新玉葱のタルト
- 極太ごぼうと鶏のコンフィ
- 幻の黒大豆のマリネ
- 独活(うど)と自家製ハムのグラタン
- フライドポテト(岩崎政利さんのじゃがいも)
写真は調理前の黒大豆。美しいなー。
古代野菜を眺めつつマーケット会場で、或いは井の頭公園でピクニックがてらワインと気軽に楽しんでもらえたらいいな、と思って考えたメニューです。
在来の野菜は繊細な味わいなので、その風味を感じていただけるよう、ただいま調整中。
また野菜だけの料理はもちろん、肉と野菜が引き立てあう料理もお出しします。
オカズデザインの役割かなあ、と勝手に思って。
ワインが飲めない方のために、柑橘を熟成させた自家製レモネード3種をお持ちしますね。ホットでもアイスでもお薦めですよ。
テイクアウトには、今回だけの限定ものも登場。
香り高い在来生姜をたっぷり使った鶏味噌、素晴らしい風味の全粒粉を使ったショートブレッドも仕込み中です。
ベースカフェさんの料理はもちろんシンプルでストイック、しみじみおいしいものが出るもよう。
日曜日の「すみや」の料理も楽しみだなあ。
オカズもトークショー聴きにいきつつ、お客として食べに行く予定です。