2021年3月2日

三月の企画展 さかのゆき・蒜山耕藝 二人展「春雷」

蒜山耕藝・高谷裕治さん 絵里香さんご夫妻との展示は、今年で六回目となりました。
岡山と鳥取の県境の里山・中和村(ちゅうかそん)で肥料や農薬を使わず、自然と会話しながら作物を作られています。
その野菜や穀物はこの村の空気や湧水と共通する、細胞のすみずみまで澄みきった静かな味わい。
月の半分を同じ村で暮らすオカズデザインにとって最も信頼し、同じ感覚を共有できる農家です。
カモシカでは常日頃から彼らの貴重な作物を分けていただき料理をしていますが、毎春のこの機会はさらに内容を深め原点に帰る大切な機会。私達自身にとって背筋が伸びる特別な企画です。

蒜山耕藝と深いご縁がある作り手として、今回は同じ村で暮らす金工のさかのゆきさんをご一緒にお迎えします。
10年以上前から繊細で美しいものを作り続けられていますが、年を経るごとにいっそう作品の隅々まで気が行き届かれ、日々高みを目指されている姿勢が伝わってきます。
使いこむほど佇まいがよくなるのはもちろんのこと、金属でありながらまろやかな温かさを感じるのも嬉しく愛おしい。仕事場はもちろんプライベートでもほぼ毎日、さかのさんのカトラリーと器を使っています。
思えばオカズデザインが蒜山耕藝と出会うことができたのも、さかのさんが繋いでくれたご縁。
いまこうして、三組が共に集うことがとても感慨深いです。

今展も出来るだけくつろいでお買い物や飲食を楽しんでいただけたらと、事前予約制・入れ替え制にて皆様をお迎えいたします。
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