2013年6月4日

6月のカモシカ「雨と酒」

昔から雨の音や風景がなぜか好きです。
春にわっと湧き出たエネルギーをいったん静めて、自分と向かい合う穏やかさを与えてくれるのかな。
6月のカモシカは、そんな雨の日に似合うしっとり静かなワイン会を二日間開きます。

今回、素晴らしいゲストをお招きすることとなりました。
フランス、イタリアのビオワインを扱うワインインポーター「W」代表・若槻隆裕さん。

ワインインポーターという言葉になじみがないかもしれませんが、日本に入ってくるワインたちは全て彼らが現地に足を運び、吟味して入ってきたものです。
「ワインは種類が多すぎて、どれを選んだらいいか分からない…」という方は、大きな目安としてインポーターさんに注目してみるのも手です(瓶の裏面などに輸入元として必ず明記されています)。
どうも自分はここのワインを選ぶことが多い。そんな傾向が分かればしめたもの。
自分と好みが近いインポーターさんを見つけると、失敗は格段に少なくなります。
オカズデザインにとっては、Wがまさにそうでした。

Wのワインは透明感とやわらかさに満ちていて、飲み終わった後にもふんわりと長い余韻があり、体と気持ちが喜ぶ美しいワインばかり。
若槻さんご本人もワイン同様、やわらかな空気をまとった素敵な方です。
そんな若槻さんが一押しの「雨の日のワイン」をカモシカで楽しんでいただけます。

6月15日(土)の昼間は若槻さんを囲んで、ワインにまつわるお話をゆっくり伺いながら、6種類のワインと料理と一緒にお出しするワイン会。
夕方からは、Wのワインとオカズデザインの料理をキャッシュオン形式で気軽に楽しんでいただける、小さなビストロをオープン。
ワインだけでなく、若槻さん秘蔵の素晴らしいウイスキーも登場する予定です。
ブエノスアイレスの小さなバーのような、雨が似合う静かな色気が漂う夜にしたいと思っています。

16日(日)も引き続きWさんのワインをご用意しますが、料理人がチェンジ。
料理家・冷水希三子さんが、シンプルで美しい料理をふるまってくださいます。
みずみずしい「梅雨を想う料理」を作ります、と冷水さん。楽しみでなりません。
そして雨と料理にそっと寄り添う音楽を、良原リエさん・オオニシユウスケさんのユニット「small color」が演奏。

各会のお時間やご予約方法につきましては、こちらでご案内しています。
どうぞよろしくお願いいたします。