いよいよ来週に控えた吉村和美・tamaki niime二人展「桜」。
この贅沢な組み合わせは、お二人のものづくりへの姿勢に共通したものを感じたことから始まりました。
ビビットで斬新な色の組み合わせ、繊細な色が重なるグラデーション、ほれぼれする美しい発色。
華やかなものも落ち着いたものも、不思議に顔なじみがいいtamaki niimeのショール。
数年前、はじめてアトリエを訪ねた折に「自然から一番インスピレーションをもらっている」と玉木新雌さんがおっしゃっていたのをよく覚えています。
1本の木にも光があたっている葉と陰に隠れている葉の色や食感の違い。
生まれたばかりのやわらかくあざやかな若葉、枯れて落ちた葉。
その先端にある実、枝。その木に寄り添う鳥、土やコンクリート。周囲にある池や木々
空の色の1日、1年の移り変わり。その全てにヒントがある、と。
それは吉村さんが繰り返し語ってくれる言葉と一緒で、心の深いところに静かに感動が広がっていきました。
このお二人が出会ったら、一体どんなことが生まれるんだろう?
そんなわくわくする想いから今回の運びとなりました。
今回の玉木さんの作品は、深く静かなグレー、夜空のような漆黒や濃紺、桜の樹皮や幹の色をベースにした中に、淡く桜色が入り混じります。
このショールを巻いて満開の桜の木の下に佇んだ時に一番美しく見える、大人のための「桜」。
女性はもちろん男性にもよく似合って、10年20年と一緒に年をとっていける心地いいショールです。
ニュアンスや表情が1点1点異なりますので、ご自分に似合う一枚をゆっくり選んでいただけたらと思います。
みなさまのご来店、お待ちしています。