2011年1月12日

dancyuと小泉佳春さん

6日発売の『dancyu』は味噌汁特集。
禅寺の味噌汁、京都・瓢亭のとろりと濃厚な白味噌の味噌汁、酒にあう味噌汁…
目次を読んでるだけで顔がにやけてきます。
オカズデザインも5品、レシピを載せていただきました。
クレソンの味噌汁や蓮根のすりながしなど、新定番の味噌汁をご紹介。
味噌汁は奥が深く、試作はそりゃもう大変だったけど、納得いくものが出来上がりました。

創刊号から現在まで、ずっと読み続けている『dancyu』。
私にとってはお師匠さんのような存在です。
一流の料理人の知恵、生産者や素材について、おしみない情報が丁寧に載っている。
料理を仕事にする前から、どんなにたくさんのことを教えてもらったか。

今回仕事をして、改めてdancyuの底力を思い知りました。
レシピの文章にならないニュアンスを汲んでくれるのはもちろん、少しでもあいまいなところは編集さん自ら何回も試作を重ねた上でこちらに投げ返し、徹底的に明快にする。プロ中のプロの仕事なのです。
この丁寧な作業が、雑誌の質実剛健な佇まいを作っているのだと肌で感じました。

写真は小泉佳春さん。一緒に仕事するのは2回目。
知人の編集者に頼まれ、自宅の内装を紹介するついでに料理を作ったんだった。まだ料理は仕事にしておらず、デザインを夫婦二人でやってた頃です。オカズデザインがはじめて受けた取材でした。
今回撮っていただくのは緊張し、同時にとっても嬉しかった。
めったに会えない従兄に、成長した姿を見てもらえたような不思議な気持ち。うまくいえませんが。

そして、なんと。
表紙となった浅利の味噌汁もわれらが作り、小泉さんに撮っていただきました。
美しく芯がある、素晴らしい写真。なんのご褒美なんじゃろうか。
写真に言葉を添えてくれたのは、中川ちえさん。
ほわっと包まれる、しなやかな文章です。
ぜひ手にとってみていただけたらうれしいです。