2011年8月15日

小泉佳春さん

四国の旅からとっくに戻っております。更新遅くなりました。
ちゃんと仕事を片付けていったはずなのに、帰ったらどーんとたまっていました。おかしい。
でも四国で太陽と水と人の温かさにどっぷりふれて、体中の気がめぐったようにエネルギーがあふれていて、元気にさくさく動ける。
そんな中、写真家の小泉佳春さんの訃報が届き、昨夜お別れの会に伺いました。
会場に飾られていた、小泉さんが撮ったご家族の写真の温かさと美しさに、言葉をなくしました。

以前にも書いたけど、小泉さんは私たちがはじめてメディアに出た折に写真を撮っていただいた方。
取材そのものにも慣れておらず、ましてや本や雑誌でよく見ている小泉さんに撮っていただいているのが不思議でなりませんでした。
うちの犬が小泉さんにめちゃめちゃなついて、離れなかった。ひざに乗せながらシャッターを押す小泉さんの姿をよく覚えています。もりもりとおいしそうにご飯を食べてくれた。
それから数年たって、今年1月発売のdancyuの表紙と特集の料理を撮っていただくことに。
たったの二回。
でも、どちらも忘れられない写真となり、小泉さんからたくさんのものをいただいたと感じています。
また一緒にお仕事できるとおもっていたので、知らせを受けて、体から力が抜けました。

dancyuは、一時退院されていた折に撮っていただきました。
最初に撮った時の料理もよく覚えてくださっていた。
またすぐ入院されてしまい、一緒にお仕事できたのは奇跡だったのだと思う。
もっともっと話したかったし、ご飯を食べてもらいたかったな。
ご恩をいただきっぱなしで、何ひとつお返しできなかった。

撮っていただいた料理写真たち。ずっと大事にします。