2016年4月13日

drop around個展「はたらく服、布の道具」の食材たち

カモシカで展示をされる作り手は皆さんくいしんぼう。
毎回展示でお出しする料理は、作家さんたちの「あれ食べたい」「これ器にのせて」などのご要望を反映させることも多いです。
drop aroundも例外ではなく、今回出されたお題は北海道らしさ。
自然豊かな大地ならではのおいしい食材を多く使ってほしいとのご希望でした。

素材選びは、今の季節あるおいしいものを吟味しながら、カモシカで大切にしていることやdrop arondのイメージともあわせていく大切な作業です。
素晴らしいものを作る農家さんをたずねて話してみるのが一番確実で、料理人として喜びでもあるのですが、オカズが直接訪ねた北海道の農家さんはワイナリーのみ。ほぼ手持ちの札ゼロ。
お互い信頼できる関係はすぐ成り立つものではなく、でも検索かけて適当に選びたくはない。
うーんどうしたものか、札幌の友人知人の伝手をあたるかな…とひそかに悩んでた折に、dropにご紹介いただいたのが洞爺湖の食材店toitaさん。

自ら農家さんの畑に行きごぼうも掘ってくださるという真摯な姿勢に安心して、挽きたての小麦や無農薬の豆、色とりどりの美しい雪下人参などを仕入れさせていただくことに。
また、drop家が自然栽培で育てている冬越しのじゃがいも。びっくりするくらいおいしいので、こちらもどっさり送っていただきました。
オカズの拠点である岡山・蒜山中和村の摘みたての山菜や湧き水、自家製のハムやベーコンとあわせ、ドイツの小さな町工場食堂のような、素朴で質実剛健ながらほんのり洗練された空気感が作れたらと思ってます。
メニューの発表までもう少しだけお待ちください。

okomeyama_package
撮影:大沼ショージ

お米農家やまざきのおいしいお米たち。drop aroundのお仕事で、東京近郊で多くの皆様が多く目にしているのはこのパッケージかもしれません。
ロゴやパッケージをはじめとした紙物、ウェブデザインにわたるまで全てdrop aroundのデザインワーク。書籍『お米やま家のまんぷくごはん』のブックデザインも担当されています。
撮影された大沼ショージさんもdrop around青山ご夫妻と長年親交があり、思い返せばショージさんとオカズの初対面もいまはなき恵比寿のdrop店舗でした。懐かしいなあ。

昨年の鬼怒川水害で大きな被害をうけたやまざき家の支援プロジェクトを立ち上げたのもdropです。
17日の茶話会ではこうしたお話も伺えたらと思ってます。
※ご予約は満席になりました。キャンセル待ちのお申し込みはこちらで受付中です

会期中はやまざき家のお米や米粉、五島列島・小値賀島の無添加ピーナッツペースト、石田珈琲店のコーヒー豆などdrop aroundがデザインしたおいしいものも並びます。
せっかくの機会、会期後半にはこのお米をつかったカレーもお出しできたらいいなと思ってます。
メニュー発表どうぞお楽しみに!