2017年2月20日

二月のカモシカ・料理のこと

いよいよ明日から始まる「つつむ」会期中の昼食の内容、大変お待たせいたしました。
蒜山耕藝の作物と、この土地で採れる野生の食材のコースとなります。※仕込みの都合により、多少変わることもあります

  • 甘酒と白湯
  • 前菜盛り合わせ 人参の胡桃味噌和え / 茹でたて新大豆 / 自家製リコッタと蕨のマリネ
  • 豆乳水餃子
  • 揚げ芋 三種
  • 津黒の白粥と香の物
  • 作りたてもなか
  • コーヒーまたはお茶

そして、展示ごとに毎回作っていただいているコーヒーとお茶。
コーヒー担当・coffee Kajita梶田真二さんからは三種類の豆をあわせ焙煎してくださった豆が届きます。
「五月女さんの器が持つ吸い込まれるような質感と、静かで力強い蒜山耕藝の野菜たち。土の持っている素朴な聖霊を感じられるようなイメージで作りました。」とのメッセージが届きました。23日(木)は名古屋からいらしてくださり、ご本人自ら淹れてくださいます。
お茶を担当してくださったtealabo.t武内由佳理さんからのご提案は希少な老茶(ラオチャ)烏龍茶。素朴で力強い香りが口中に広がり、あまりのやさしさに涙が出そうになる、大地の力を五感で感じられるお茶です。26(日)・27(月)はご本人自らお茶を淹れてくださいます。
どちらも素晴らしい仕上がり、当日をどうぞお楽しみに。

昼食のご予約は当日朝10時から電話で承ります。お茶の時間はご予約不要、15時半ごろお食事の席が空き次第順にご案内をさせていただきます。
みなさまのご来店お待ちしています。

2017年2月19日

二月のカモシカ・つつみ、つつまれるもの

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五月女寛さんの筒状の器「つつ」。
2014年、この器だけの展示「つつ」を開いて以来、3年ぶりの五月女さんの展示となります。
ろくろを使わず手で作り上げるこの器は、美しい貫入の入った古道具感と素朴でぽってりとした厚みとやわらかさがあり、カモシカでも長く愛用しています。
今回焼き上げてくださったつつ達。いっそう素朴な佇まいとなり、しんとした空気をまとっています。

また、この数年ライフワークとして取り組まれている壺。
こちらも手びねりで一つ一つ作り上げられているもので、繊細な美しさと力強いまろみ、魂の形そのままを表しているかのよう。両手でつつむと、言葉にはならないけれど確かなエネルギーが伝わってきます。
カモシカではこれまで料理と器をテーマに実用を意識した企画をひらいてきましたが、この壺はそこにあるだけで空気が色を変えていくオブジェとして展示する初の試みです。
日々の生活の中で家や人を包み、溶け込いながら、静かな光を放つ壺。山で採った素朴な枝などを生けてもよく似合います。

その他、初登場の小皿も作ってくださいました。あっという間に売り切れそうな予感です。
ご自身の手で作品をつつみ、その力を感じていただけたら嬉しいです。

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2月のカモシカ 五月女寛・蒜山耕藝二人展「つつむ」
2017年2月21日(火)-27(月)
12:00-18:00 最終日は16時まで
作家在廊日  五月女さん2/23・25・26  蒜山耕藝 全日

  • カモシカの地図と連絡先はこちらです。http://okaz-design.jp/kamosika/map.html
  • 靴をぬいで店内に入っていただく空間です。古い家屋で足元が冷えやすいので、あたたかな服装でおいでください
  • 食事席は8席です。混雑時は長くお待ちいただくこともあります。ご予約は当日の午前10時より電話にて受け付けます(回線が混みあい電話がつながりにくい日もあります)
  • お茶の時間はご予約不要です。昼食が終わりお席が空き次第、ご来店順にご案内します。最終日は16時閉店のため、お茶のご用意はありません。また、25(土)・26(日)は夜の会準備のため16時ラストオーダーとなりますのでお気をつけください

2017年2月18日

二月のカモシカ・目に見えないもの

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今回のDMで五月女寛さんの壺を持つ手はご本人ではなく、蒜山耕藝・高谷裕治さんのもの。里芋を触った手のまま、雪の上で撮影にのぞんでいただきました。
こうして見つめるとこの手の放つ力があまりに強く、他の方の手では成り立たなかったのをあらためて確信。

農家・蒜山耕藝の高谷裕治さん・絵里香さんご夫妻が暮らす蒜山・中和村(ちゅうかそん)は岡山の最北端、鳥取との県境がすぐそこ。オカズデザインも月の半分を暮らしています。
水のいい場所に住みたい!と10年近くあちこちの田舎を見てきた中でもぶっちぎりの里山。そこかしこに湧き水や温泉がある山の麓、森や川の恵み豊かな場所です。
世界が深い白に覆われていく冬は長く厳しく、そして土地の清らかさにもつながっています。

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肥料や農薬をつかわない自然栽培で、豊作の時はおごらず、滞る時は土地作りの根幹に向かい合う。
どんな時も変わらず手を動かし自然や人とつながっていく蒜山耕藝の二人は、いつも包み込むようなあたたかさ、凛とした気に満ちています。半移住から2年近く。田畑や作物、お二人ご自身と触れ合う機会を多く持つことで、いっそうその魅力を得がたいものに感じています。
土地とお人柄そのまま、透きとおるような綺麗な味わいの彼らの作物と、土地の湧き水で作ることが今やオカズデザインの料理のベース。
春にむけて大きな力が雪の下で静かに蠢いているように、ものを作り暮らすことの目に見えない確かな根幹を感じていただけたらと思い、昨年に続き東京にいらしていただく運びとなりました。

蒜山でそうしているように日々ともに台所に立ち、蒜山耕藝の食材で料理を仕込んで昼のコース仕立てでお出しします。また、お餅やパスタ、あられや麦湯といった人気商品もどっさり持ってきていただく予定。
ちょうどほやほやの新小麦が出来上がってきたので、オカズ定番のショートブレッドも今回だけこの粉を使った特別バージョンでお出しします。どうぞお楽しみに。

昼食後のお茶の時間には彼らの餅米で作った磯辺焼きやきなこ餅、もなかなどの軽食を15時半ごろ~17時までご用意してくださいます。昼食が終わりお席が空き次第、ご来店順にご案内します。他の企画との兼ね合いで、下記の2点をご留意ください。
※23(木)coffee Kajita出張喫茶・27(月)最終日16時閉店のため、蒜山耕藝の軽食のご用意はありません
※25(土)・26(日)は夜の会の準備により、軽食のオーダーは16時までとなります

昼食会のメニューにつきましては、また近日中にお知らせいたします。


2月のカモシカ 五月女寛・蒜山耕藝二人展「つつむ」
2017年2月21日(火)-27(月)
12:00-18:00 最終日は16時まで
作家在廊日  五月女さん2/23・25・26  蒜山耕藝 全日

  • カモシカの地図と連絡先はこちらです。http://okaz-design.jp/kamosika/map.html
  • 靴をぬいで店内に入っていただく空間です。古い家屋で足元が冷えやすいので、あたたかな服装でおいでください
  • 食事席は8席です。混雑時は長くお待ちいただくこともあります。ご予約は当日の午前10時より電話にて受け付けます(回線が混みあい電話がつながりにくい日もあります)
  • お茶の時間はご予約不要です。昼食が終わりお席が空き次第、ご来店順にご案内します

2017年2月6日

二月のカモシカ・2/25-26 kantyukyo料理会「根なるもの」 ※受付終了しました

ふくらみを選ぶ

僅かな問いに

種(しゅ)の始まりは

暗黙に描(えが)く

誰も知らない

地中からの手紙

kantyukyo
の存在を知ったのは、今から5年以上前。
今回の展示の主役のお一人・五月女寛さんが、言葉に出来ないくらいすごいギャラリーに出会った、呆然となるくらい美しく静かで、一日一組だけ料理を予約制で食べることもできる、必ず心に響くはずだから行ってみてと興奮気味に教えてくれました。
その後、雑誌『住む。』にkantyukyoが掲載、オーナーであるよこたよしかさんの空間や展示、料理に対する意識と姿勢が美しい写真とともに12ページにわたって紹介された記事をたまたま読み、衝撃を受けました。

実際に広島へ足を運び、よしかさんとkantyukyoに出会ったことは、五月女さんが予言してくれたようにオカズデザインを根底から揺すぶる記憶となりました。
季節ごとに野山や田畑に入り、自ら山葵や栗を拾い、手間を惜しまず触りすぎることもない。シンプルすぎるほどシンプルながら奥行きのある味わい、品格と野生味、儚さと強さが共存する皿の数々。
照明をしぼり、あえてろうそくの灯りで眺めることで浮かびあがってくる展示作品。
土くれや蜘蛛の糸といった自然物も登場し、その発想の豊かさと凛と妥協ない姿勢にふれることはギャラリーとしてはもちろん、デザインや印刷に対する指針をも見つめなおす機会となりました。
もてなすこと・ものを作り暮らすこと全てが唯一無二、深い刺激をいただいています。
修行をすることなくこの世界に入った私たちにとって、よしかさんは師のように敬愛する方。
こうしてカモシカにお迎えできることは、大いなる喜びです。

冒頭の詩は、今回の展示によせてよしかさんが贈ってくださったもの。
企画の趣旨である、目に見えないけれど確かに感じる大地や根の力をテーマに、蒜山耕藝の作物をはじめ、この土地の湧き水や食材でフルコースを二日間作ってくださいます。
みなさまとご一緒に私達も食卓を囲み、蒜山耕藝と五月女さんのお話に耳を傾けながら、ゆったり美しい夜を過ごすのを楽しみにしています。
よしかさんのプロフィールはこちらでご紹介させていただいますので、ご覧いただけたらと思います。

メールで事前にお申込みいただき先着順に受けつけ、オカズデザインからの返信をもってご予約完了となります。
下のアドレスに必要事項をご明記の上、メールをお送りください。
※満席となり受付終了しました。早々にたくさんのお申込みありがとうございました。

メールアドレス

kantyukyo 料理会「根なるもの」
2月25(土)・26(日) 18;00-21;00
各日 15名さま
お一人様8500円

  • 件名「kantyukyo料理会」
  • お名前(フルネーム・お連れ様がいらっしゃる場合は、その方のお名前もお願いいたします)
  • メールアドレス
  • 当日ご連絡がつく携帯電話番号
  • お申込み人数
  • ご希望日
  • 注意事項(メールを送る前に、必ずご一読ください)
  1. お申込みの可否を必ず3日以内にご返信させていただきます。
  2. 携帯電話やフリーメールのアドレスではフィルタにかかり、こちらからの返信が削除される場合があります。お申込みの前にご自身のサーバーの設定をご確認ください。
  3. お申込みから3日過ぎてもこちらからメールが届かない場合、ごみ箱や自動削除されていないかご確認の上、お問い合わせください。

2017年2月1日

二月のカモシカ 五月女寛・蒜山耕藝 二人展「つつむ」

新年も明けて早くも二月。
本年もオカズデザイン、カモシカともどもどうぞよろしくお願いいたします!
2017年最初の展示は、自然栽培の農家・蒜山耕藝、陶芸・五月女寛さんの二人展となります。
その作物と作品からは、冬の大地が春にむけて蠢きつづけるような静かな躍動感、目にみえない大きなものへのつつみこむような感謝と祈りを感じます。

tutumu

五月女さんの作品は、長年カモシカで使い続けている筒型の器「つつ」、そして美しい壺。
土から伝わってくるエネルギーを静かに、真正面から受け止めたような作品たちです。
一つとして形も佇まいも同じものはなく、写真のように手にとり、つつむと作品がもつ深く静かな呼吸が体と心に伝わってきます。
従来の小さな家や灯台といったオブジェ作品とは違った、五月女さんの世界。
五感全てで感じていただける展示、一人でも多くの方に触れていただけたらと思います。

そして岡山と鳥取の県境の里山・中和村で肥料や農薬を使わず、自然と会話しながら作物を作る蒜山耕藝、高谷裕治さん・絵里香さん。
月の半分を同じ村で暮らすオカズデザインにとって、なくてはならないパートナーです。
土地そのものの澄みきった味わいの二人のお米や野菜、田畑に向かう姿勢には人としての根を日々教わっています。
1年前の「藝の食卓」に続き、こうして東京の皆様にお二人をご紹介できることは大きな喜びです。

会期中は蒜山耕藝とオカズデザインがともに台所に立ち、昼のコース料理とお茶菓子をご提供します。
また、敬愛する料理人を招いた特別な企画もご用意しました。

2/23(木) coffee Kajita
名古屋 からcoffee Kajita 梶田真二さん・智美さんご夫妻が出張してくださいます。
今回の展示をイメージして焙煎・ブレンドしたコーヒーを真二さん自ら淹れてくださり、昼のコース料理を〆を飾る生菓子を智美さんが担当。
お昼のコース終了後、喫茶席で洋菓子とコーヒーをお楽しみいただけます。

2/25(土)・26(日) 18:00~21:00 kantyukyo

広島からkantyukyo・よこたよしかさんをお招きします。
今回の企画のために、はじめて東京で料理会を開いてくださる運びとなりました。
日が沈む頃から五月女さん・蒜山耕藝・オカズデザインと共に食卓を囲み、お話を聞きながら、大地が香るような力強く静かな料理を召し上がっていただきます。
※こちらの会のみ、事前予約制となります。
金額・受付方法など詳細につきましては、近日中にこちらのブログにて追ってお知らせいたします。

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2月のカモシカ 五月女寛・蒜山耕藝二人展「つつむ」
2017年2月21日(火)-27(月)
12:00-18:00 最終日は16時まで
作家在廊日  五月女さん2/23・25・26  蒜山耕藝 全日

  • カモシカの地図と連絡先はこちらです。http://okaz-design.jp/kamosika/map.html
  • 靴をぬいで店内に入っていただく空間です。古い家屋で足元が冷えやすいので、あたたかな服装でおいでください
  • 食事席は8席です。混雑時は長くお待ちいただくこともあります。ご予約は当日の午前10時より電話にて受け付けます(回線が混みあい電話がつながりにくい日もあります)
  • お茶の時間はご予約不要です。昼食が終わりお席が空き次第、ご来店順にご案内します。最終日は16時閉店のため、お茶のご用意はありません。また、25(土)・26(日)は夜の会準備のため16時ラストオーダーとなりますのでお気をつけください