2011年12月11日

黄色のリム皿

梱包中の吉村和美さんと電話で最終打ち合わせしつつ、あれこれ準備。
いよいよ明日はもう搬入だなんて。早いなー。

今回の展示、中心はリム皿です。
お皿はシンプルに見えて、とても手間がかかる繊細な器。
平らなものは立体的なものよりも曲がりやすい。模様によっては何度も化粧土を掛け直す必要があり、いっそう歪みも出やすいのだそう。窯の中でも重ねられず場所をとるため、効率も決してよくありません。
それでも敢えて今回お願いしたのは、料理を盛る器の中でも最もスタンダードなものだから。
吉村さんと初めて一緒にやるにあたって、一番シンプルなものを大切にしたかったのです。

サイズは4展開。基本は無地ですが、中には細かな彫刻の入っているものも。
ぴたっとはまる1枚を見つけていただけたら嬉しいです。

他はカフェオレボウルやそばちょこなど、用途を限らず幅広く使えるもの。
受注会ということもあり、通常の個展よりもぐっとアイテム数を押さえ気味ですが、お皿1枚・コップ1個も納得行くまで作りこんでくださっています。
黄色に目がいきがちですが、実は白や黒、グレーもお薦めです。深みがある色あいで料理をすとんと受け止めてくれます。

遠方のお客さまから電話やメールでのご注文のお問い合わせもいただいていますが、吉村さんがこれまで作ってこられた作品とは違う、初めての試みの色やデザインなので、実際手にとっていただいた上でご注文いただきたいという意向から受け付けていません。
ご希望に添えず恐縮ですがご了承いただければと思います。