2013年9月6日

9月のカモシカ「うずらの王様」

uzuraking

履きこむごとに味わいが深まる靴を作る「UZURA」の高橋収さん・宏美さんご夫婦。
オーダーメイドシューズを作り続けて10年目を迎えた今年、
シンプルでスタンダードなライン「バルタベル」をお披露目します。
“バルタベル”とは、フランス語で「うずらの王様」の意味。
ストイックで静かな靴ながら、ニュアンスがある美しい靴です。
うずら夫妻が丁寧に採寸し、数ヶ月後にお手元に届きます。

遊び心あるものづくりを得意とされ、様々な靴を作ってきたUZURAならではの、普遍的な靴。
これから先、10年も20年自分と一緒に歩いていける相棒のような靴。
今から楽しみでわくわくしています。

期間中、オカズデザインの料理やワインを楽しめる席を設けます。
スタンダードでいて、王様らしいような料理ってどんなだろ?とか、
うずら料理もやろうかなあ、など楽しく妄想中です。
また、今回の展示にあわせて特別なコーヒーやパンを販売予定です。
また改めて、ブログでご紹介します!


9月のカモシカ・UZURA展示受注会「うずらの王様」
2013 9/13(fri)-17(tue)
12:00-18:00(最終日17日は17時まで)
UZURA在廊日 9/13-17

  • カモシカの地図と連絡先はこちらです。http://okaz-design.jp/kamosika/map.html
  • 靴をぬいで店内に入っていただく空間です。
  • 食事席は8席のみです。混雑時はお待ちいただくこともございます。
  • 古い家屋で空調があまり効きません。涼しい服装でおいでください。

2013年4月26日

種市のワイン

オカズデザインが種市で出来ることを考えた時に、酒を軸に料理を考えよう。
と、かなり早い時点で決めました。
おいしい酒と料理が死ぬほど好きなオカズデザイン。
食の神様のおかげで奇跡的に出会うことが出来た、敬愛してやまない日本のワインたち。
この機会にぜひ皆さまにもお伝えせねばと思ったのです。

ワインも農産物。収穫直前に思わぬ自然の害にあい、大切に育てたぶどうが半滅、全滅することもしばしば。
それでも黙々と素晴らしいワインを生み出している、小さな小さなワイナリーです。
目が届く範囲、1人或いはご夫婦だけ、家族だけでワインを作られています。
数がとても少ないため市場には出回らず、酒屋さんに並ぶことは滅多にありません。
ワイナリーのオーナーや親しくしている酒屋さんに今回の企画の趣旨をお話してご協力いただき、くらくらするような素晴らしい品揃えとなりました。
そのラインナップを一足早くご紹介です!

BEAU PAYSAGE(ボー・ペイサージュ)
山梨県北杜市。開墾からワイン作りまで、全てオーナー・岡本英史さんが手作業で作られています。
オカズデザインが最も影響を受けているワイナリー。
こんなワインがあったんだ、と10年前初めて飲んだ時に心が震えたのを覚えています。
岡本さんのワインにはいつも静かな覚悟を感じます。豊かな風味、体と心に染み渡る素晴らしいワインです。
完全無農薬。今回は先週届いたばかりの2011年産をお持ちします。

農楽蔵(のらくら)
北海道函館市。2012年9月、函館山の麓に誕生したばかり。
「自分たちの納得いくものを提供し、身の丈にあった収入と、最大限の幸せを感じられること」がモットー。
どのワインも丁寧でセンス溢れる作りと弾けるような楽しさがあり、個人的にも大注目のワイナリー。
今回は伝統的な製法で作ったシードルをお持ちする予定です。
下の写真の左がそう。この通り、ラベルも実にツボなのです。
野生酵母にて低温発酵、天然のガスをそのまま閉じ込めているそう。楽しみだなあ。

のらくら

四恩醸造

山梨県山梨市。小林剛士さんが一人で栽培、醸造、販売を手がけている小さなワイナリー。
「極力低農薬でぶどうを栽培、天然酵母で醗酵、おいしくて低価格のワイン造りを自然体で行なうこと」がポリシーだそうです。
その想いそのままのワインで、すいすいするする体に入っていく心地よさ。料理をまったく邪魔しません。
油絵のラベルも印象的。白・ロゼ・赤それぞれお持ちします。

他にもいくつかのワイナリーから、稀少なワインが届く予定です。
いずれも1本ずつなので、売り切れの際はご容赦ください。

古代種野菜食堂はベースカフェにて12時スタート。
土曜日の昼下がり、ご一緒においしいワインを飲めるのを楽しみにしています。

種市の料理

カモシカちくごイベント、たくさんのご来場ありがとうございました。
余韻さめやらぬまま、27日土曜は古来種ファーマーズマーケット「種市」に参加します。
オカズの仕事は、日本の在来野菜を使った料理を作ること。

主催のオーガニックベースの奥津爾さんからお話をいただいた時は、正直びっくりしました。
もちろん野菜は好きです。自宅でも小さな畑をせっせと秀治が世話しているくらい。
でも野菜料理を得意としている料理家はたくさんいますし、オカズデザイン=野菜のイメージは薄い。むしろ肉肉しいよなあ、と。
オーガニックベースといえば、マクロビオティックをストイックにやられているお店と教室。
一体なぜ私達をご指名いただいたんだろう?と。
その疑問を率直にぶつけたところ「オカズさんは誠実なお仕事をしているから」という、とてもシンプルでありがたい答えが奥津さんから返ってきました。

実はちくご企画にお誘いいただいた折にも、同じことを言っていただいたのです。
真摯に食べ物を作っている生産者ときちんと向き合って受け止め、それを伝えて発信する力がある。という身に余るお言葉でした。
どちらも自然の循環を大切にしながら、ご自分たちの目が届く範囲のことを丁寧にやられている生産者さんにスポットを当てるプロジェクト。
続けてこのような機会をいただけたことが心の底から嬉しく、身がひきしまる。気合十分です。

同じく主催のwarmerwarmer高橋一也さんのご厚意で、在来種の野菜たちを試食・試作できる機会にも恵まれ、いよいよメニューが決まりました。ただいませっせと仕込みに入っています。
この後またご紹介しますが、今回の料理は国産の稀少なワインを軸に考えました。
素晴らしくおいしいワインたちと一緒に、食べていただきたい在来野菜たち。こんな料理が揃う予定です。

  • 山内一尺人参のラペ
  • 里芋のポタージュ
  • 淡路の新玉葱のタルト
  • 極太ごぼうと鶏のコンフィ
  • 幻の黒大豆のマリネ
  • 独活(うど)と自家製ハムのグラタン
  • フライドポテト(岩崎政利さんのじゃがいも)

 
黒千石大豆

写真は調理前の黒大豆。美しいなー。
古代野菜を眺めつつマーケット会場で、或いは井の頭公園でピクニックがてらワインと気軽に楽しんでもらえたらいいな、と思って考えたメニューです。
在来の野菜は繊細な味わいなので、その風味を感じていただけるよう、ただいま調整中。
また野菜だけの料理はもちろん、肉と野菜が引き立てあう料理もお出しします。
オカズデザインの役割かなあ、と勝手に思って。

ワインが飲めない方のために、柑橘を熟成させた自家製レモネード3種をお持ちしますね。ホットでもアイスでもお薦めですよ。
テイクアウトには、今回だけの限定ものも登場。
香り高い在来生姜をたっぷり使った鶏味噌、素晴らしい風味の全粒粉を使ったショートブレッドも仕込み中です。

ベースカフェさんの料理はもちろんシンプルでストイック、しみじみおいしいものが出るもよう。
日曜日の「すみや」の料理も楽しみだなあ。
オカズもトークショー聴きにいきつつ、お客として食べに行く予定です。

2012年12月11日

三谷龍二さんのスープ当番。

おはようございます。
朝は気持ちいいくらいしんと冷えますねー。
少しずつ、冬らしくなってました。

私たち夫婦の結婚式の引き出物は、三谷龍二さんの桜の木のバターケースでした。
何気なくそっと暮らしの中でたたずんでいる美しいもの、年を経てどんどんよくなっていくもの。そういうものを、大切な人たちに贈りたいと思ったのです。

10年くらい前のことですが、すでに三谷さんは日本クラフト界を代表する木工作家で、けしてお安いものでも手に入りやすいものでもなく。
好きなひとには価値が分かるけど、興味がない人には伝わらないものを贈るのはどうだろう、と親にもアドバイスをもらったりもしました。
30になるかならないかの自分たちには思い切った決断だったけど、どんどん艶が増していくバターケースを見るたびに、しみじみよかったなと思います。
三谷さんのことをまったく知らない親族も、普通に使い続けてくれています。
それこそ三谷さんの力、ものの力だなあ。

それから10年くらい経て、恐れ多くも三谷さんのお家に遊びにいかせてもらったり、おいしいお酒やご飯を食べる関係になり。
そして今回、三谷さんの個展で料理を作ることとなりました。
うーん、あの頃の自分に教えてあげたい。

本日12/11(火)、吉祥寺のギャラリーfeveでの三谷龍二さん個展「朝の時間」で、オカズデザインがスープ当番をします。
三谷さんをイメージして、白い野菜をたくさん使った豊かで静かなポタージュスープに仕上げました。
あたたかなスープをゆっくりと飲みながら、ダンディゾン木村シェフがこの日のために特別に焼いてくれたパンをつまみ。
伊藤まさこさんがスタイリングした三谷さんの器たちをゆっくり眺められる、冬の朝らしい贅沢な企画です。
お茶の時間やもうちょっと食べたい方のために、焼き菓子やホットレモネードも持っていきますよ。
冬ならではの保存食の瓶詰めも3種類ご用意しています。

展示をゆっくり眺められるよう、カップスープのスタイルなのでご予約は不要です。
12時スタート、スープは売り切れじまいですが、展示は19時までやっています。
今日は三谷さんも在廊されているので、ゆっくりお話できるまたとない機会ですよ。
ぜひお気軽に遊びにいらしてください。

2012年11月29日

週末は大阪SHELFで。

富井貴志 木の器展 写真キッチンミノル
富井貴志 木の器展

夏ぶりのブログ更新。すっかりツイッターの手軽さに慣れてしまって、いやはやごめんなさい。
さて、今週末12/1土曜日は大阪出張。
ギャラリーSHELFで開かれる、木工の富井貴志さんの個展でシチューとパンのイベントをします。
王道のホワイトシチューに、大好きなアミーンズオーブンさんのパンを添えてお出しする予定です。
シチューセットは予定数の予約がほぼ入っているようですが、その後もゆっくり展示を見ながら楽しんでいただけるよう、コーヒーやホットレモネード、焼菓子を持っていきます。

富井さんの器、試作で使わせていただきましたが、使いやすく静かでとても美しいです。
こんな器を毎日使えたら幸せだな、と思いました。
多くの方に手にとって見ていただきたいです。
日曜日はアアルトコーヒーさんとデルベアさんのバウムクーヘン喫茶があるそう。
これまた楽しみだなあ。
お近くの方、ぜひ遊びにいらしてください。

2012年7月28日

徳島でのイベントは31日です!

いまツイッターでお客さまからご指摘があって、アアルトさんでのホットドッグイベントの日付けを間違ってお知らせしてたことが判明。
うわわ、全くもってすみません&ありがとうございます!

31日火曜日午後1時から、が正しい日時です。
昨日のブログも修正しました。お間違えないよう、お気を付けください。

今日何とか無事に高知へ到着。
徹夜続きの東京での日々が嘘のように、ゆっくり穏やかに時間が流れています。
出会うひと皆さん伸びやかで親切、美味しい素材と料理とビールがあって。
まるで天国のよう。と浮かれてます。
エムツウには井藤さんの額や家具がずらり。想像を遥かに超える名作揃い。
松林誠さん平澤まりこさん、百田美賀さんの額装された絵もとーっても素晴らしく欲しくなるものばかり。
たくさんの方に見てほしいなあ。

オカズデザインの昼ワインイベントは本日12時から。
ご来店お待ちしています!

2012年7月27日

31日は徳島で。

高知でのイベント後、市内を離れ友人たちと1日ゆっくり過ごした後、徳島に向かいます。
オカズの大切な同士、aalto coffeeにてその名も「ホットドックとビール、またはレモネードもしくはコーヒー」というイベントが開かれることに。
こちらもタイトル通り昼のみ万歳な企画。
まったく何しに四国にいくのやら呆れるばかりですが、こういう直球どストレートな企画、大好き。

これまでオカズがやってきたホットドッグは豚腸を使った太い粗挽きソーセージ。
肉肉しくがっつりしていて、いかにも酒にあうご馳走。
パンもがりっと力強いものをあわせていました。

でも、今回は上質で素直、すーっと抵抗なく体になじんでいくアアルトさんのコーヒーのようなホットドッグを作りたくて、全然違うものをcimaiと一緒にこつこつと開発。
ごく普通のたたずまいながら、びっくりするくらいおいしいホットドッグが出来上がりました。いや、ほんと。
私たちの無茶ぶりに怒涛のごとく応えてくれたcimaiのお二人、ほんとうにありがとう!
あー早くみなさまとアアルト家に食べてもらいたいなあ。
13時から17時まで、30食限定なので早めのご来店がお薦めです。
アイスコーヒーやうちのレモネードはもちろん、コエドビールさんから直送してもらった瓶ビールもきんきんに冷やしてお待ちしていますよ。

18:30からはアアルト庄野さんとのトークイベント。
いつも刺激やヒントをもらう庄野さんと、ビール片手にざっくばらんにわいわいとお話しする予定。
どんなことになるのか想像もつかず、わくわくしています。お客様とも色々話せたらいいな。
お申し込みはinfo@aaltocoffee.comまで。
会費はお一人様1,000円(1ドリンク付)です。

ちょっとですが、瓶詰めのセミドライトマトや鶏味噌も持っていきます。
もちろん、新刊『つくっておく、とっておく』も!
みなさまと乾杯できるの、楽しみにしています。
たくさん笑ってたくさん飲みましょ。

28日は高知で。

なんとまー5ヶ月ぶりのブログ更新。
多少暑さにへばっていたり、少々寝不足くらいでオカズ一同いたって元気です。
気軽なツイッターにはまって情報更新していましたが、やっぱりあのスピードと字数では伝えきれないとこも。
こうやって書いていると、ちょっと背中が伸びます。
ブログもいいもんですね。

今週来週と四国に仕事で行くことになっていて、そのお知らせです。まず一つ目。
高知のギャラリーエム・ツウで井藤昌志さんの個展「flame works」が28日土曜日からいよいよスタート。
松林誠さんの版画、平澤まりこさんのイラストが井藤さんの美しい額に額装、展示されます。

その空間の一角で、オカズデザインが昼のみワインバーとして参加。
ラボラトリオのマフィンをつかったホットサンドのほか、ちょっとしたつまみとして、豚のリエットと手製のロースハムの豚プレートを出そうと考えています。
渋谷ヴィロンのおいしいバゲットを持っていって、リエットをこれでもかってくらい盛りますよ。
ハムもさらに進化していい出来に仕上がっているし、ワインは井藤家おすすめの長野産のビオワイン。
ほどよく熟成したレモネードももちろん持っていきます。あっつい夏にはお薦めですよー。

この日はエムツウさんのマルシェも開催。全国から友達も集まり、お祭りのようです。
ぜひ遊びに来てくださいね。

2012年3月15日

いよいよモリカゲシャツ。

いよいよ明後日3/17から20まで「モリカゲシャツ東京」。
京都のお店と鎌倉の出張所でしか買えない、憧れのモリカゲシャツが注文出来る貴重な4日間。
この素敵な企画に、オカズデザイン久しぶりのレモネード屋出張します。
東京でのオーダー会が9回目とのことで、9種の柑橘でレモネードを作りました。
ちょうど柑橘の旬の時期でとってもいい仕上がり。今日もすくすくとおいしく育っています。
一日200杯の売り切れしまいなので、お早めにどうぞ。

丁寧に作られた、シンプルで美しく、楽しいシャツたち。
自分の体と好みにあわせてあつらえる、この世に一枚だけのパターンオーダーの他、予約不要のイージーオーダーもあるそうなので、気軽に遊びに来てくださいね。
私も1枚注文したいなあと思っています。うー楽しみ。
下の写真をクリックすると「モリカゲシャツ東京」のページに移動します。
企画の詳細の詳細と今回注文できるシャツも載っているので、ぜひご覧ください。

2011年12月15日

お節会やります

吉村和美さん受注会「黄色」、連日多くのお客さまにご来店いただいています。
みなさま、寒い中本当にありがとうございました。
喫茶で器を実際使うことで、むくむくとイメージ湧かれる方も多いようです。
菓子皿に淡い黄色のバウムクーヘン、明るい色合いなのに不思議に静かな佇まいで、なんとも綺麗です。

受注会は18日日曜日まで。最終日は17時までの営業となります。
この日は特に冷え込むようなので、どうぞ温かくしていらしてくださいね。


写真:キッチンミノル

さて、今年最後のイベント告知。
東京・世田谷の夏椿で、定期的にお節の教室をやることになりました。
第一回目は「栗きんとん」。

実は私、小さい頃から筋金入りのお節好きです。
ハレの料理ながら華美ではなく、佇まいは静かで清々しい。
酒の肴としてもおいしいし日持ちもする。
時間はかかるけどひとつひとつの作業はシンプル。
正月に向けて数日かけて味を含ませ、ゆっくりおいしく仕上がっていく過程もいいなと思っています。

こんな風に思えるのは、母がおいしいお節を作ってくれていたおかげですね。
まだまだ母のお節に追いつけないのは、年の功はもちろん、1年に一度しか作らないことも大きい。
もっとがっぷり向き合いたいものだなあと思っていたところ、夏椿さんでこんな会を定期的にやらせていただくことになりました。
伊達巻、黒豆、ローストビーフなど毎回お題を変えて、とびきりおいしいお節をみなさんと一緒にこつこつと作っていきたいと思います。
友達やご近所と集まって「私は田作り」「じゃあ私は煮しめ」とか、分担してお節を作るのも楽しそうですね。

縁起の意味もこの機会に改めて調べようと思います。お重についてももっと知りたいし、お正月以外にも気軽に使っていきたい。

まだお席に少し余裕があるようです。
ご予約は夏椿さんへメールまたは電話でお願いいたします。